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◆Qpd0JbP8YI 氏が手がけた作品 006 なごり雪 八神はやて(A s)、セフィロス 011 悪魔とテロリスト 高町なのは(A s)、チンク、カレン・シュタットフェルト 015 狂奔する正義 八神はやて(StS) 017 勇気の選択 クロノ・ハラオウン 020 不思議な出会いⅡ ユーノ・スクライア、ルーテシア・アルピーノ 021 柊つかさは殺し合いの夢を見るか? 遊城十代、柊つかさ 022 火神——マーズ—— アレックス、シグナム、ティアナ・ランスター 023 アイズ L、ザフィーラ 027 楽園への小道 ギンガ・ナカジマ、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング 032 仮面の告白 八神はやて(StS)、キング、ヴィータ 036 シャーリーと爆砕牙 天道総司、シャーリー・フェネット 042 Little Wish(前編)Little Wish(後編) 八神はやて(A s)、セフィロス、シグナム、アレックス、柊かがみ 047 遠い声、遠い出会い ユーノ・スクライア、ルーテシア・アルピーノ 061 戦いの嵐、再びなん? セフィロス、八神はやて(A s)、アーカード 072 空腹の技法 ゼスト・グランガイツ、C.C. 081 Amazing Grace(The Chains are Gone)(前編)Amazing Grace(The Chains are Gone)(後編) L、ザフィーラ、アレックス、柊かがみ 088 仮面ライダーらしく キング、天道総司、浅倉威、ヴィヴィオ、シャーリー・フェネット 119 明日に架ける橋 ユーノ・スクライア、ブレンヒルト・シルト 152 I Would Be the ***** in This Battle Royale L 登場させたキャラ 3回 セフィロス、八神はやて(A s)、アレックス、ユーノ・スクライア、L 2回 八神はやて(StS)、シグナム、ルーテシア・アルピーノ、ザフィーラ、柊かがみ、キング、天道総司、シャーリー・フェネット、 1回 高町なのは(A s)、チンク、カレン・シュタットフェルト、クロノ・ハラオウン、遊城十代、柊つかさ、ティアナ・ランスター、ギンガ・ナカジマ、 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング、ヴィータ、アーカード、ゼスト・グランガイツ、C.C.、浅倉威、ヴィヴィオ、ブレンヒルト・シルト コメント 過疎に陥りかけた時もめげずに投下を続けてくれた、このロワ一番の貢献者。 その速筆ぶりは凄まじいの一言 -- 名無しさん (2008-09-02 20 12 09) 驚異のキャラ把握率を誇り、また繋ぎもバトルも書ける万能書き手。 その守備範囲とオールラウンダーっぷりはまるで某51番メジャーリーガーの如く -- 名無しさん (2008-09-10 21 01 54) 名前 コメント
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探偵ユーノ 作者:ID h2Gvh685 「殺人事件、ですか?」 「うん。本当なら私達じゃなくその世界の警察機構が何とかするところなんだろうけど…被害者が管理局にも影響力のある人な上に、殺人にロストロギアが関与している可能性があるからってね」 そういって私に資料を渡すフェイトさん。執務官補佐になって数ヶ月経つけれど…そういえばこういったタイプの事件に関わるのは初めてだ。 資料をぱらぱらめくる。 「密室での犯行…しかも転移魔法などの反応なし」 「そう。そして被害者はロストロギアの収集家だったんだ。無論合法の、だけどね。 そこで、ティアナにお願いしたいことが一つあってね……」 ――そして今、私は無限書庫の前にいた。 『ユーノ・スクライアさん?』 『そう。私達の幼馴染で、今は無限書庫の司書長をやってるんだけど、その人に捜査資料を見て貰いに行って欲しいんだ』 『ああ、該当しそうなロストロギアを捜してもらう為に、ですか?』 『……ねえティアナ。6年前のガイシア事件って知ってる?』 『ああ、シャーリーさんから聞きました。難事件だったのを執務官になったばかりのフェイトさんが犯人を捕まえて、一気に名を上げたって』 『じゃあ、4年前はやてが担当したエクセデス事件は?』 『知ってます。有名な事件ですから。それが…』 『それね。解いたのは私でもはやてでもない。ユーノなんだ』 『……え?』 (……本当なのかしら) 調べた限りではユーノ・スクライアと言う人物は考古学者としてはそこそこ有名らしい。かといってそんな難事件を解くような人物とは… ともあれ、書庫に入り、入り口近くにいた司書の一人に声をかけた 「はい?何の御用でしょう」 「あの、ティアナ・ランスター執務官補佐といいます。ユーノ・スクライア司書長に会いたいのですが…」 「ティアナ・ランスター…執務官補佐?」 「はい」 「あの、どなたの補佐を」 「クラウディアのフェイト・T・ハラオウンです」 そこまで言った瞬間、その司書の顔が変わった。 「――帰ってください」 「は?」 「帰って下さい!!」 そのまま背中を押される。な、なんで?何もしてないのに!? 「ど、どうして…」 「直接会いにきたってことはまた捜査協力でしょう!?もーいい加減にして下さい!八神捜査官といいハラオウン執務官といいぽんぽん捜査協力だってやってきて!司書長も人が良すぎるんですほいほい協力しちゃって!こっちの業務もあるのに! ただでさえあの人は放浪癖みたいなのがあって時々ふらっと遺跡探索やら発掘に行きやがるんですから副司書長の私の気持ちもですねー!!」 「――何をいってるのさ、君は」 上から降りてきた、ハニーブロンドに眼鏡をかけた優しげな人。フェイトさんから聞いた特徴と合っている。この人が… 「ユーノ・スクライア司書長」 「うん。僕がユーノだけど、君は…ああそうだ、フェイトのところの」 「はい。ティアナ・ランスター執務官補佐です。初めまして、スクライア司書長」 「ユーノでいいよ。それで…その資料からすると、もしかして事件捜査の依頼?」 「あ、はい…」 「ちょっと司書長。今日こそ断って」 「いいよ。司書長室で見せて貰うから、こっちに来て」 「司書長――!!」 泣きそうな顔の司書さんを無視して無重力の書庫の中をとんでいくスクライア司書長。…いいんだろうか、これで 「ふうん……密室での事件、魔力反応なしね」 「ええ。被害者の素性もあり、ロストロギア関与の事件だと推定しているのですが」 「確かにこの人は有名なコレクターだったね。僕が鑑定したオークションで参加してたのを何度も見たことがあったから憶えてるよ」 「ええ。ですからこのようなことが出来そうなロストロギアを…」 「――必要ないよ」 「え?」 「必要ない、って言ったんだ」 「どうしてですか!?」 「だってこれ、ロストロギアなんて関与してないもの。無論、魔法も。 そう。こいつはトリック。ただのトリックだ。子供でも簡単にわかる、ね」 イメージはガリレオ+安楽椅子探偵的なノリ。年齢下げて中学生編でアリサと組ませてQED風味ってのもありかもしれない 13スレ SS ユーノ
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アーコス査察官の事件簿 vmWdwdt6 「ユーノ君の行きそうな所ですか? 六四区画の博物館とか、十一居住区のパスタ屋さん、一〇七区画の自然公園なんかよく一緒に行きますよ。 あ、本局外だと第三三管理世界のV・ワゲン遺跡がマイブームだってこの前言っていました。」 「ユーノを、あ、いえスクライア司書長を誘拐それも本局内で、ですか? 不可能とはいいませんがかなり困難だと考えます。 ユー・・・スクライア司書長自身も戦闘魔導師でないとは言え、 優れた魔導師である事には変わりありませんし、 少なくともオーバーAランクの戦闘魔導師が護衛として付きます。 彼等を出し抜いて、まして本局の警戒網にも掛からずに誘拐できるとしたら少なくともオーバーSランク、 確実にしようとしたらSSランクの未登録魔導師が必要になる筈です」 「ユーノ君と同等の魔導師を捕まえる方法? また、けったいな事聞くなぁ。前提条件は? うわ、そんなん無理やん。シャマルや次元航行艦のサポートあっても、 ユーノ君クラスの補助魔法の使い手が逃げに徹したら、八割方捕捉仕切れへんで。 広域指名手配して、地道に探すしかないと思うで」 「やぁロッサ、フェイト達にユーノの事を聞いて回っているらしいな。 ・・・何、居なくなっただと・・・あのフェレットもどきめ! 医務室、ユーノが居なくなったというのは本当か! ・・・うん、あぁ済まん。ちゃんと寝ているな。 ・・・・何、なんでユーノがここにいるのか? あの馬鹿、徹夜の自己新記録を更新中だなんて抜かしたからな。ふん縛って強制休暇中だ。 有休の代理申請を出しておいただろ。 出ていない? ・・・・済まん、今確認する」 ―――以降、アーコス査察官の事件簿(駄目人間編)――― 「ユーノ君のいきそうな所ですか? 耳たぶとかお臍、腋の下なんか良い声で鳴いてくれますよ あ、本局外だと、夜の公園を裸でお散歩させるのがマイブームなの!」 「ユーノを、あ、いえスクライア司書長を誘拐それも本局内で、ですか? 不可能とはいいませんがかなり困難だと考えます。 ユー・・・スクライア司書長自身も戦闘魔導師でないとは言え、 優れた魔導師である事に変わりありませんし、なのはも狙っています。 彼女を出し抜いて、まして本局の警戒網にも掛からずに誘拐するのは、 私でも成功率が一〇%前後を行ったり来たりしていると言えば、 それがどんなに困難か理解できると思います」 「ユーノ君と同等の魔導師を捕まえる方法? またけったいな事聞くなぁ。 まぁ、シャマルのサポートが前提やけど、 一番確実なんは、徹夜明けでフラフラな所に一服盛ってやね、司書長室でするンよ。 大切なんは、独り占めしよ、なんて欲をかかない事やね。 やっぱり家族の絆は大切やよ、うん」 「やぁロッサ、フェイト達にユーノの事を聞いて回ったらしいな。 ・・・何、いなくなっただと? 医務室、ユーノが居なくなったというのは本当か! ・・・うん、あぁ済まん。ちゃんと寝ているな。 ・・・・何、なんでユーノがここにいるのか? あの三人から話を聞いたなら解るだろ。 せめて安心して眠れる場所位提供してやりたいじゃないか」 36スレ SS クロノ・ハラオウン フェイト・テスタロッサ・ハラオウン ユーノ ヴェロッサ・アコース 一部ギャグ 八神はやて 高町なのは
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ジュエルシードのエピソード捏造電波受信 ジュエルシードのエピソード捏造電波受信 無印2話 「そんな危ないものが、なんでうちのご近所に?」 ――とんでもないものを掘り起こしたな。 「……僕のせいなんだ」 そう、全て、僕のせいだ。 ――これはスクライアが今まで発掘してきたものの中でも相当ヤバイ代物だ。ハズレの二倍――大ハズレだ。 ある魔導師とそいつに雇われた犯罪組織がコレを狙ってる。いま保安係が動き回ってるが、連中に買収された人間が思ったよりずっと多い。用心しとけ、ユーノ。 「――運んでいた時空間船が、事故か、何らかの人為的災害に遭ってしまって……」 ……違う。 全部、僕がやったんだ。 「この輸送中に間違いなく何か起こる筈だ。用心を怠るな。――いいか、周りの人間は全員敵と思え。お前は俺から目を離すな。俺はお前を監視する」 そして彼の危惧した通り、ソレは起こった。 「おい、あの船何だと思う」 「嫌な感じだ……」 事故なんかじゃない。 「くそ! 来やがった!」 「どんだけ武装してやがる! まるで戦艦だなっ」 「駄目だ。振り切れそうにない……」 災害でも、ない。 「まずい乗り移られたぞ!」 「そのフロアは棄てて警備員と合流しろ! 積み荷を守れ!」 「パッケージが破損してる! 誰かが壊したんだ!」 それはきっと、誰かの予定通り。 「ユーノ! パッケージを直せ。クールにやれよ? 慌てるとお節介な"中身"が手伝いに来るぞ」 「通信室が制圧された。バシリーは……多分ダメだろう」 「南側から後続……! くそ……奴等、もうすぐそこまで……」 でも。 「……ユーノ? おいユーノ、何やってる!?」 そこから先は、全部僕がやったんだ。 「止めるんだユーノ! 積み荷が――ジュエルシードが反応するぞ!!」 事故でも、人為的災害でも、まして誰かに襲撃を受けたからでもない。 僕が船を――スクライアの皆を。 皆殺しに、した。 『……聞け、ユーノ。――聞くんだ!! ニコラとヒューゴは死んだ。俺ももうすぐだ。もうお前しか残ってない。だから、お前に賭ける。 奴らは直ぐに積み荷を追うだろう。お前が先に見つけるんだ。……誰も信用するな。スクライアも、今はダメだ。お前一人でやれ』 だから、 『お前が、ジュエルシードを回収しろ』 僕が、終わらせなくちゃいけないんだ。 ある魔導師=プレシア 追っ手=フェイト てな感じで。 似たような背景で死にかけたクルーの一人が信用出来そうなユーノにSOS入れたって感じなら、 よりオフィシャルに近づくのかね 670 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 17 33 09 ID LIR6L2kv 669 考えてみればスクライアが全員清廉潔白、一枚岩とも限らないわけで。内通者、裏切り者がいても別におかしな話ではないよね。 管理局がジュエルシードの遺失を知らなかった理由としては、やはり連絡をしていなかったというのが自然だし。 ならどうして、となると、身内の不始末だったから内々で片付けようとしても不思議ではないな、と思った。スクライアの信用問題でもあるだろうし。 発掘に加わってたメンバーを仮にユーノが選出してたとして、そいつが情報をリークするなりしてたのなら、自分のせいだと責任も感じるかも。 60スレ 小ネタ
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◆FU1sMUSXrI 投下作品 No. タイトル 登場人物 38 Is it an inevitable meeting? ユーノ・スクライア、吉田一美、博麗霊夢 登場させたキャラ 1回 ユーノ・スクライア、吉田一美、博麗霊夢 コメント
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遠い声、遠い出会い ◆Qpd0JbP8YI ウサギの耳をぴょこぴょこ揺らせながらルーテシアはユーノの支給品を確認するべく夜の道を歩いていた。 むき出しとなった彼女の肩の上でユーノはバニースーツを身に纏った少女の顔を横から眺める。 殺し合いという異常な状況下のせいだろうか、依然と少女の顔や声に感情が現れることはない。 きっと不安なのだろう。 ユーノはそんな彼女を心配すると同時に、もう一つ気になることに考えを向けた。 それはルーテシアはたった一人でこの殺し合いに参加させられたのだろうかということ。 自分にはなのはやフェイトといった知り合いがあの場にいた。 では、このルーテシアはどうだろうか。 もし知り合いがいて、その人たちに会えたら、ここにいる不安も幾分か解消され 彼女にも笑顔という光が灯るのではないだろうか。 そんな気持ちと共にユーノはルーテシアに声をかけた。 「ねえ、ルーテシア」 「何?」 「ルーテシアの知り合いはここにいた?」 その質問にルーテシアは歩いてた足を止め、バッグの中から名簿を取り出すことで応えた。 そしてゆっくりと時間をかけ、名簿を一通り確認すると、ユーノに名前を告げる。 「ゼストにクアットロ、チンク、ディエチ」 「四人……か。その人たちとはどういった関係なの?」 「……よく分からない」 その返答に言葉を窮すユーノ。 こんな子供が誰かと敵対するような関係を築くとは思えないけど、 正体不明の人たちに会わせるというのはユーノには気がひけた。 これでは先程抱いた思惑も泡沫となって消えてしまう。 だけど続いてかけられた言葉によって、それは杞憂だと無事に証明された。 「でも……みんな嫌いじゃないよ」 「そっか」 その言葉を聞いて、ユーノは笑顔になる。 相手が嫌いというのでないのならば、それは友好的な関係を築けているということだ。 それならルーテシアを会わせるということも出来るし、 ある程度戦力があるようならルーテシアを預けるということも出来る。 そしてルーテシアの身の安全が確保されたならば、 思う存分なのはとジュエルシードを探すことに時間を捧げられる。 ユーノは幾分か肩の荷が下りたような気がした。 「あれがユーノのバッグ?」 「うん、そうだよ」 やがて見えてきたバッグにルーテシアが声をかけた。 そしてユーノはそれを確認し、頷く。 ユーノ自身がそれを置いた時と変わらぬ様子から どうやら誰の目にも留まらなかったようだ。 ユーノはその事実にホッと一息漏らし、早速二人でバッグの中身を検めることにした。 何が出てくるだろうか。 妙な期待と共にバッグの中をまさぐるルーテシアの手を見つめるユーノ。 そして取り出されたものを見てユーノは思わず驚嘆の声を上げてしまった。 「こ、これはー!?」 まず最初に出てきたのは灰色のコート。 どうやらルーテシアの知り合いである人が使っていたものらしく、危険はないようだ。 服のサイズや機能などからも使用を躊躇う理由はない。 そして何よりもユーノの視線が泳ぐことを阻止してくれる。 ユーノは取り敢えず、それをルーテシアに着るように言った。 次に出てきたのは青白く輝く鉱石のようなもの。 ルーテシアに説明書を見せてもらえば、バリアのマテリアというらしく 身に着けていれば、全ての魔法を反射するものらしい。 これは明らかにミッドチルダの現行技術を超えている代物、ロストロギアに分類されるものだ。 その正体が分からぬ以上、使用は避けたほうがいい。 そして最後に出てきたのは夜天の書。 あのヴォルケンリーッターを従える夜天の王、八神はやてのデバイスだ。 かつては闇の書といわれ、幾つもの世界を滅ぼしたロストロギア。 既にその改変されたプログラムを失っているとはいえ、未だ収集された魔力は健在だ。 本来の持ち主以外の使用はどうなるか分からない以上、極力手に持つことは控えた方が良いだろう。 それらを確認して心のなしかガッカリしたように見えるルーテシアに ユーノはバッグにしまうように指示した。 そしてユーノは先程ルーテシアと一緒に見た名簿の中に記されていた高町なのはを始めとした フェイト、八神はやての名前が二つずつ記されていたことについて考えを移した。 同姓同名の別人ということをここで期待するのは馬鹿げたことだろう。 クローンを作ることも、その過程を考えると、面倒の一言だし、 わざわざ作り出したものに殺し合いをさせるその意味合いも低いだろう。 だとしたら、その正体は何か。 幾つかの可能性がユーノには思い浮かんだが、答えを出すのは保留にした。 何にしても確証がない。加えて未知のもの、現象がこの空間には溢れている。 それなのに「答え」に囚われ、視野を狭めるのは避けたいところだ。 実際に会って、彼女たちが何者であるかを確かめ、プレシアに辿り着くための糸口とすべきだろう。 そしてLとも出会えれば、この殺し合いについても考察を進めることが出来る。 無論、彼は非戦闘員であるために早期に合流することに越したことはないが、彼は如才ない男だ。 危険を回避する術など幾つも心得ているだろうし、 殺し合いにのった相手を説得することもそれほど難としないだろう。 彼のことはひとまず後回しにして大丈夫だろう。 そこまで考えたところで、破壊を思わせる光と音がユーノとルーテシアを襲った。 思わず二人は動作をやめ、破壊の象徴が何を意味するのかを探る。 「これは……戦闘……? こんなにも早く?」 どうやらそう遠くない所で戦闘が起きたようだ。 ある程度戦闘が起きるとはユーノも予想していたが、 これだけ大規模を思わせるものはさすがに予想を超えるものだった。 後方支援がままならないこの状況で、そんなことを行えるのは 魔力の消費が気にならないほどの桁外れの魔力量を有しているか、 よほど状況が切迫していたということだろう。 いずれにしても今のユーノにとって関わりたくない種類のものだ。 「ねえ、ルーテシアの知り合いにあんなことが出来る人っている?」 一縷の希望を縋り、ユーノはルーテシアに訊ねる。 これがルーテシアの知り合いなら、あまり問題はないだろう。 だけど、首を振るルーテシアの姿にユーノは思わず溜息を吐いた。 つまりは戦闘を行っているであろう人たちは、自分たちの知り合いではない。 しかも、あの強烈な光と建物が崩落したであろう盛大な破壊音は 高町なのはの全力全壊に匹敵するようなものだ。 ここにいては戦闘に巻き込まれる恐れがある。 幾ら補助魔法が得意で、防御魔法にも自負があるとはいえ、 あんな攻撃を無傷で防げるとは思えない。 勿論、あの光に気がついて高町なのはがやってくるという可能性もあったが、 ルーテシアの身に危険を迫ると思うと、やっぱり逃げることが得策のように思えた。 「ルーテシア、君の知り合いが行きそうな場所ってあるかな?」 「うん、あるよ」 「どこ?」 「ドクターのアジト」 「アジト?」 少女には似つかわしくない単語にユーノは眉をひそめる。 ルーテシアから感じられる魔力には気がついていたし、 それにより彼女が魔導師であることは彼にも分かっていた。 でも正規な組織に所属しているなら、アジトなど間違っても使わない言葉だ。 どちらかと言えば、それは犯罪者が使うような言い回しだ。 ひょっとしてルーテシアは非合法な組織に関与しているのだろうか。 ユーノの胸の内に警戒と懸念が募る。 だけどそんなユーノの脳裏に浮かんだのは、高町なのはを始めとした女性たちの姿。 幼き頃の彼女たちも間違いを起こすことはあれ、他者を思う純真な心を持っていた。 そしてそんな彼女たちの姿が自然と今のルーテシアと重なる。 きっとルーテシアも彼女たちと同じに違いない。 ユーノはその思いと共にルーテシアを信じることにした。 「そっか。それじゃあ、取り敢えず、そこに向かおうか。ここいては、危険だから」 その言葉に頷くと、ルーテシアはバッグからマッハキャリバーを取り出し、起動。 瞬く間にローラーブーツが足に取り付けられ、その車輪が回転。 そしてなんの予備動作もなく、そのままの立ち姿勢でルーテシアは急加速。 そんないきなりの事に当然ユーノは踏ん張ることが出来ず、ルーテシアの肩から振り落とされてしまう。 「うわぁ!」 僅かな悲鳴と共に地面を転がるユーノ。 ルーテシアはそれに気がつくと、進行をやめ、バックしユーノに近寄る。 そして地面に這い蹲っているユーノをムギュッと片手で掴むと、 おもむろに胸の部分の服をひっぱり、そこにフェレット姿の彼を入れた。 「っっっ!?」 突然の行動に目を剥くユーノ。 自身に何が起こったのかに気がつくと、 急いでルーテシアの胸から這い出ようとした。 しかし、ユーノのそんな努力も無残にルーテシアの手によって止められてしまった。 「くすぐったい」 そんな言葉と共に少女自らの手によって、胸に押し付けられ、ユーノは抵抗の手段を失う。 そしてユーノが動かなくなったのを確認すると、再びルーテシアは加速。 彼女はスカリエッティのアジトを目指して疾駆していった。 ルーテシアの胸の温かみに包まれ、顔を赤らめるユーノ・スクライアを抱いて。 ちょうどその頃、戦闘があったF-7の地に高町なのはは降り立った。 戦闘による被害者を救うために奔走する彼女だが、 そこにはユーノが知る姿とは違い、表情に翳りがあった。 それは彼女には負傷者を見つけても、それを救う手立てもってないという無力感、 そして自身がクローンではないかという疑念が、彼女の心を苛んでいたから。 それはおそらくユーノと出会っていれば、どちらも拭えたであろう感情だ。 だけど不幸にも、その地で高町なのはとユーノが出会うことはなかった。 【1日目 黎明】 【現在地 G-7】 【ユーノ・スクライア@L change the world after story】 【状態】健康、幸せ?、フェレットに変身中 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本 なのはの支えになる、ジュエルシードの回収 1.F-7を迂回してスカリエッティのアジトに向かう 2.ルーテシアの保護 3.Lや仲間との合流 4.首輪の解除 【備考】 ※JS事件に関連したことは何も知りません ※プレシアの存在に少し疑問を持っています 【ルーテシア・アルピーノ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康 【装備】バニースーツ@魔法少女リリカルなのはStrikers-砂塵の鎖― 、マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS シェルコート@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、バリアのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本 ナンバーⅩⅠのレリックの捜索 1.F-7を迂回してスカリエッティのアジトに向かう 2.仲間との合流 3.ジュエルシードの回収を手伝う 【備考】 ※参戦時期はゆりかご決戦前です ※ユーノが人間であることを知りません ※殺し合いに全く興味がありません Back 虚 時系列順で読む Next GUNMAN×CHAPEL×BLADE Back 残酷な神々のテーゼ(後編) 投下順で読む Next GUNMAN×CHAPEL×BLADE Back 不思議な出会いⅡ ユーノ・スクライア Next ユーノ・スクライア司書長の女難 Back 不思議な出会いⅡ ルーテシア・アルピーノ Next ユーノ・スクライア司書長の女難
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増えちゃったユーノくん 作者:◆/sQmLddGAM ある日突然、司書長が二人になりました。 正確に表現するならば、下記となります。 ユーノ・スクライア(19)、状態:無限書庫司書長、本体。 ユーノ・スクライア(9)、状態:なのはと出会う直前くらい、増えた方。 「なんでこんなことになったんや。ラッキ……いやいや、大変なことやで」 「どうも調べてもらってたロストギアのせいらしいんだよ。驚いたよね、ははは(19)」 「……僕って、将来こんな風に楽天家になるんだ……大変なことなのに(9)」 「しょんぼりしなくていいよ、ユーノ。私たちがなんとかしてあげる……というか、可愛いね君」 「フェイト、なんか僕を見る目が危ないんですが。若い僕を苛めないでよね(19)」 「ユーノ君……たち、身体とか調子悪いとかはない? 大丈夫?」 「僕は特にないな。ちっさい僕は?(19)」 「……なんだか腹が立つのはどうしてなんだろう。あ、僕も大丈夫です。なのはさん(9)」 「なのはさん……なんだろう、新鮮な響きで胸がドキドキする」 「なのは。なんで頬染めてるのさ(19)」 「ユーノパパ、ふたりになっちゃったの? わあ、ちっちゃいパパってヴィヴィオと同じくらいの身長だね」 「ぼっ、僕はこれから大きくなるから。あの、ちょっと、だっ抱きつかないで。恥ずかしい……(9)」 「パパ可愛いねえ。好き~」 「ヴィヴィオ、そのくらいにしておいてあげてね。僕真っ赤になって固まってるから(19)」 で、フェイトがこんなことになるんだ。 「ちっちゃいユーノ、ちょっとこっちに」 「はい、なんですかフェイトさん」 「……呼び捨てでいいのにぃ」 「いえでも、年上の方ですし」 「ちょっとひっかかるけど礼儀正しいんだね。ささっ、エリオもこっちに」 「はい。えと、初めまして……ってことになるのかな。エリオ・モンディアルです」 「あ、初めまして。ユーノ・スクライアです」 ぺこぺこと頭を下げつつ、礼儀正しくご挨拶。 並ぶ二人はフェイトの要望でバリアジャケット姿。 輝く若さと煌めく生足。しかも二人とも極上の可愛らしさと凛々しさ同居な少年たち。ショタコンバンザイ。 「……いいよいいよ、二人とも。これからは、この生足原理主義者にして体現者の私が養ってあげる!」 「えっ、ちょっ、フェイトさん、鼻血が滝のように流れ……って、抱きしめられてるから血がかかるううううう!」 「フェイトさん、僕はもうすでに養われ……って、なんで真ソニック。フォームになってるんですかああああああああ」 「それはね、君たちを独占する為だよ。そういうことで、フェイト・T・ハラオウン、突然ですが有給休暇を1週間いただきますので!」 光速に近い速度でフェイトが可愛い男子ふたりを誘拐した直後、ユーノ・スクライア(小)救出の為に八神はやて隊長の指揮の下、妙に力の入った機動六課隊員他多数が萌鬼フェイトと壮絶な戦いを繰り広げたとかなんとか。 そんな皆を見送った三人の小話がこれ。 「……ねえ、なのはは行かないの?」 「誰か一人は六課に残ってないとね。それに、司書長をお一人にしてはおけませんから」 「それだけ?」 「ううん。ユーノ君と一緒にいたいから」 「あ、そうなんだ。嬉しいな」 「そうなんだよ。だから、ごろごろにゃ~」 「誰もいないからっていっても、ちょっと恥ずかしいけど……まあいいか」 「ちっさいユーノ君大丈夫かな、パパ」 「僕だしねえ。フェイトも危害加えるとかはない……と思いたい。でもエリオがいるから大丈夫だと思う」 「パパがいうなら大丈夫だよね。じゃあヴィヴィオもごろごろにゃ~」 「ふたりとも甘えん坊さんだなあ。こんな状態じゃ仕事どころでもないし……よし、今日は三人で引っ付き虫しちゃうか!」 「「わーい!」」 ※なのはさんの心の声 「皆忘れてるの。あのちっさいユーノ君は本体のユーノ君のコピーさんなの。 その気になれば、また増やせるの。本体のユーノ君を抑えておけば、いつでもにやにやうはうはなの。 でも一番好きなのはこのユーノ君だから、今のうちにいっぱいヴィヴィオと親子して愛情を深めて不動のものにするの! 皆目新しさに心奪われてる今がチャンスなの! 一挙両得、役得バンザイなの!」 なのは フェイト ユーノ ユーノ×なのは
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【フェイト・テスタロッサ】 [名前]フェイト・テスタロッサ(Fate Testarossa) [出典]魔法少女リリカルなのは [異名] [声優]水樹奈々(花咲つぼみと同じ) [性別/年齢]女性/9歳(無印時点での外見年齢) [一人称]私 [二人称]君 [三人称]あの子、あの人 「始めよう……最初で最後の本気の勝負」 第1世界ミッドチルダ南部森林地帯アルトセイム山岳近隣出身の少女魔導師。 母・プレシア・テスタロッサの願いを叶えるためにジュエルシードの探索に訪れ、なのはと対立した少女。 生まれつき高い魔力量を持っているほか、プレシアの使い魔であるリニスの教育を受け続けたため、魔法の能力は非常に高い。 母の願いを叶えるために戦い、自分の感情を押し殺して日々を生きるが、その中でなのはと出会い、彼女は変わっていく。 実は彼女は「使い魔を超える人造生命の作成と死者蘇生の研究『プロジェクトF.A.T.E』」の産物で、アリシアのクローンである。 彼女が母だと思っているプレシアは、実は事故で失った娘・アリシアが生き返るまでの気休めとしてフェイトを作ったに過ぎず、プレシア・テスタロッサは実際には彼女の本来の母ではない。少なくともプレシアの方はフェイトを失敗作と考えており、娘と同じ外見でありながら娘を再現できないフェイトには強い憎しみを持って接していた。 それを知ったフェイトは強いショックを受けて心を閉ざすも、なのはとの戦いを越えて、彼女に協力するために立ち上がり、共に事件を解決する。 その後はリンディ・ハラオウンに引き取られ、フェイト・T・ハラオウンの名前で、なのはと友達になる事に。 そこから先も物語は続くが、今ロワでは一期の参戦なので、そこから先は彼女自身詳しく知る事はない。 [外見] メガミマガジン編集部による推定身長が132cm。これはなのはとだいたい同じである。 長い金髪をリボンでツインテールに結わえており、瞳は赤い。私服もバリアジャケット同様黒を基調としたものが多い。 [性格] 母のために頑張る優しい女の子だが、その母が母なので、命令通り非情に行動している。 ジュエルシードを集めるために感情を押し殺して戦い、作中ではほぼ無口。 [他キャラとの関係] 高町なのはは同じくジュエルシードを探す者として対立していたが、最終的に友達となる。 ユーノ・スクライアもなのはの同行者として認識しており、その後は親しくなった模様。 スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、高町ヴィヴィオ、アインハルト・ストラトスなどとは無印の時点で面識はない。 [能力] 魔力量クラス≪AAA≫という高い魔力を持ち、バルディッシュを使って魔導師に変身できる。ただしランクはA sになるまで非保有。空戦/高速機動型。虐待を受けまくっても平気な頑丈さの持ち主。 9歳の少女でありながら、格闘能力や精神力はぶっちゃけ異常なレベルとしか思えない。 記憶はアリシアのものを引き継いでいる。 以下、変身ロワにおけるネタバレを含む +開示する フェイト・テスタロッサの本ロワにおける動向 基本情報 初登場 009 四重奏―カルテット― 最終登場 059 答えが、まったくわからない(後編) 参戦時期 一期第十話終了後 スタンス マーダー 変身回数 魔導師(2) 所持品 バルディッシュ 支給品 拡声器、双眼鏡、スタンガン 参加者関係(最終認識) キャラ名 状態 関係 呼び方 本名 初遭遇話 生死認識 白い魔導師 敵対 元の世界の敵 下の名前は知ってる? 未遭遇 生存 佐倉杏子 協力 交戦する→行動を共にする 杏子 認識済 009 四重奏―カルテット― 井坂深紅郎 敵対 交戦する ゴ・ガドル・バ 交戦する→殺害される 知らない? 謎の襲撃者 未認識 突然襲撃される(ほぼ未認識) 知らない 032 自業自得 左翔太郎 利用 利用する 認識済 039 彼らは知らない ユーノ・スクライア ユーノ 死亡 名前のみの情報 キャラ名 状態 情報 情報伝達者 園咲冴子 不明 井坂の知り合い 井坂深紅郎 照井竜 高町なのは ユーノの知り合い(元の世界で会ってはいる) ユーノ・スクライア 説明 第一回放送まで プロジェクトF・A・T・Eの技術によって生まれたアリシア・テスタロッサのクローンであり、電気の魔法を得意とするバルディッシュを扱う少女。今回はまさかの一期序盤からの参戦で読み手を大きく驚かせた。 遭遇した佐倉杏子と交戦した後に協定を持ちかけられる中、井坂深紅郎に利用されそうになる。だが杏子の助言で立ち直り、井坂が変身するウェザー・ドーパントに立ち向かおうとした瞬間、ゴ・ガドル・バの襲撃に遭う。逃げたウェザー・ドーパントを無視してガドルに立ち向かって、苦戦を強いられるが何とか勝利を収めたものの、その直後にパンスト太郎に襲われてしまい、気絶した。 杏子によって連れてこられた図書館で目覚めたフェイトは、杏子と共に左翔太郎と未来の親友であるユーノ・スクライアを利用することに。(この時点のフェイトはまだユーノのことを知らない) 途中、ユーノに疑われそうになる中、再び現れたゴ・ガドル・バと戦闘。今度は四人で力を合わせて立ち向かうも、ガドルは以前よりパワーアップをしていて徐々に追い詰められる。 そこでユーノの提案によってガドルの動きを止めた後、杏子や気絶した翔太郎と共に逃げようとする。だが、フェイトは杏子と翔太郎を先に向かわせて、単身ユーノを助ける為にガドルの元へ戻った。 既に死にかけとなっているユーノに、どうして自分達を助けてくれたのかと訪ねる。ユーノが殺し合いに乗ったフェイトを信じた理由……それは、フェイトがユーノを何度も助けてくれた、ただそれだけ。 そう言い残して息を引き取ったユーノの願いを叶える為に、フェイトはガドルに立ち向かうが現実はあまりにも無常で、ガドルの反撃を受けてしまう。 最後に彼女は心の中で謝罪をし、ユーノの後を追うようにその命を終えた。 上でも述べたように、まさかのマーダーでの登場に多くの読み手を驚かせたが、実際は対主催の力となっていたかもしれない。そしてフェイトとユーノの死は、同じマーダーである杏子にも多大な影響を与えている。 更に言うなら死者スレから最後の行動を見ていたなのはとも、フェイトは友達になることができた。願いは叶わなかったが、きっと彼女は報われたかもしれない。 称号【非情と優しさの狭間で】
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一瞬……だけど閃光のように……! 作者:にっぷし 時空管理局は本局内にあるでっかい図書館、無限書庫。 次元世界の星々よりも多い書物が収まった小さな宇宙は今日も今日とて大忙しだ。 けれども、誰より仕事をこなす青年が、いついかなる時も仕事に励んでいるとは限らない。 都合四徹をこなした我等が司書長ユーノ=スクライアは、司書長室で仮眠を取っていた。 ソファーで眠るその身体に、紅葉のような小さな魔の手が迫っているとも知らずに―― 司書長室の扉が僅かに開き、小さな影がスルリと入り込む。 音もなく扉が閉ざされると、小さな影は口に手を当ててきししと笑った。 暗い部屋に揺れるのは頭の左右で束ねられた小さな髪の房たち。 輝いているのは翠緑と真紅のオッドアイ。 「ふふふ、ママたちにはわるいけど、ユーノさんはヴィヴィオがもらっちゃうよ」 ミッドチルダを震撼させた『ゆりかご事件』から幾らかの時が過ぎていて。 聖王のクローンでありエースオブエースの養子となった高町ヴィヴィオは、実に頼もしく成長していた。 今日もいつもの送り迎えな一日――それも十分素敵なんだけど――で終わるはずの彼女の放課後は、 手元に偶然転がり込んできた幸運によってやたらとワクワクしたものに変化していた。 目標は唯一つ。『大好きなユーノさんに大胆なアプローチをして恋人になる!』以外にない。 もちろん子供の頭なので想像には限界があり、 1.ユーノさんに近づく →2.?? なんかする。 →3.ラブラブ♪ という重要な部分に穴が開いたプランなのだが、そこには切り札がある。 『聖王モード』を使用すれば、頭は子供のままだけど、身体だけなら大人になれるはずなのだ! そして、姿が大人になりさえすれば、後はヴィヴィオが知っている必要はない。 優しくてとっても賢い大人のユーノさんが、いろいろなんかしてくれるに違いないのだから!! 「すごいよ……ヴィヴィオすごいよ……! このさくせん、ママもビックリだよ……!!」 ヴィヴィオはこのプランを閃いた瞬間、自分の才能が恐ろしくなった。 なんという策士。別領域からの刃。足りない知識を相手を利用して補うという着想に背筋が震えた。 いや、落ち着け。クールになれ。高町ヴィヴィオ。いや、ヴィヴィオ・T・スクライア……!! この作戦が達成された暁には、あの暖かい手も、優しい微笑みも、自分だけのものになる。 もっとたくさん膝の上に座らせてくれたり、抱き上げてくれたり、肩車してくれるに違いない。 それからそれから、お花畑で追いかけっこをしたりあれやこれやでとにかくキャッキャウフフなのだ! 「というわけで……」 そろりそろりとソファーに近づくと、そこから聞こえるのは規則的な寝息。 その安らいだ旋律に邪魔しちゃ悪いかなとちらりと思ったが、もう止められない。 「かくごしてね、ユーノさん。ヴィヴィオのオトナのみりょくでめろめろにしちゃうんだから!」 クスクスとほくそ笑んでから――ヴィヴィオは精神を集中して『聖王モード』を発動させた!! キュバアッ! と激しい光が広がり、お見せできないのが残念なシーンを経て、一気に収縮する。 「ん……誰……?」 眩しい光に瞼の奥を刺激された我等が司書長ユーノ=スクライアがのっそりと状態を起こすとそこには!! サイドテールにして戦闘機人風のデザインのバリアジャケットを纏った小さいまんまのヴィヴィオがいた。 「あれー!? なんでー!?」 小さなまんまの自分の姿に、くるくる身体を捻って自分を観察して困惑するヴィヴィオ。 変身シーンを見ていないユーノにとっては、初めから奇抜な姿をしたヴィヴィオがおろおろしているだけだ。 (良くわかんないけど、可愛いなぁ) ソファーに座ったユーノは、ヴィヴィオをひょいと持ち上げて膝の上に乗せる。 「ふえーーん!! うれしいけどちがうの~~~~~!!」 大好きなユーノさんのぬくもりに包まれながら、ヴィヴィオはじたばたと脚を振っていましたとさ。 26スレ SS にっぷし ユーノ×ヴィヴィオ ユーノ・スクライア ヴィヴィオ
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◆19OIuwPQTE 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 登場させたキャラ 1回 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 投下回数は僅か1回。しかしその1回が、終盤の混戦を見事にまとめ上げた名作として人気を博している。このタイミングで飛び込んできた勇気と、その作品の熱さと完成度には敬意を表したい。 -- 名無しさん (2011-02-17 18 59 10) 名前 コメント